2007年10月25日木曜日

ヤモリになりたいなあ


目覚めると、床にぺたりとヤモリが落ちてた
今月になってから、もう二回目のこと

拾い上げて手の甲にぺたりとのっける
ひんやりしたカラダがぺたりと貼り付く

元気だったらば
おそらくは私に捕まることなどなかっただろうヤモリ
おそらくはmitoさんが捕まえていたぶって遊んだらしきイモリ
瀕死の彼

目をクリクリさせて
手のひらを目一杯開いてるヤモリ

尻尾がぷつりと切れていて
息もキレギレの
コンクリート色したヤモリ

こんなにもしげしげとヤモリを見ることなど
今までなかった

瀕死の彼

だけどとてもチャーミングで
目が離せなくなった

手の甲に伝わってくるのは
あくまでもひんやりした彼の体温
それは
瀕死の彼からのメッセージなんかじゃなく
生まれ持っての彼の体温
ひんやり
ひんやり
しっとりと湿り気があって
少しも温かみなんてないのに
生々しい「生」を感じた

助かってくれたら
そう思って草むらに放った
とたん抜け目なくするりと動いた

ヤモリになりたいなあ

不意に思った
ひんやりして
ぺたりと貼り付く
抜け目のないヤモリ

だけど
mitoさんだけには
みつかりたくないなあ

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